ひなまつり

こんばんは。水曜日担当の杉浦です。

今日はミシンの日です。1990年(平成2年)、ミシン発明200年を記念して、日本家庭用ミシン工業会(現在の日本縫製機械工業会)が制定しました。「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせだそうです。

さて、昨日は3月3日ということで「ひなまつり」でした。皆様は何を食べましたか?

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ひな人形を飾るのにはふたつのルーツがあるそうです。

ひとつは紙や草で作った人形で、これを「ひとがた」といいます。中国で3月上旬の巳の日に川で身を清めて厄をはらう「上巳節(じょうしのせつ)」という行事があり、これが日本に伝わって、自分のからだをなでてけがれを移した「ひとがた」を川に流すようになりました。また、木や布で作った人形を子供の魔よけにする風習もあり、人の厄をはらうために人形が重要な役目をはたしてきました。

もうひとつのルーツは、「ひいな遊び」という人形遊びです。平安時代に、貴族の子供達の間で紙の人形でおままごとをする「ひいな遊び」が盛んになりました。「ひいな」とは「ひな」の古語で、大きなものを小さくする、小さくてかわいらしいものという意味です。

これらが結びついてけがれを移した人形を川に流す「流しびな」となり、人形作りの技術が発達すると川に流さず家に飾るようになりました。今でも「流しびな」をする地域があります。

こうして、女の子が生まれるとその娘にひな人形を用意し、不幸はその娘の身代わりとなって人形に受けてもらい、健やかに成長しておひなさまのように幸せが訪れることを願うようになったのです。

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ひな人形は節句が終ったらすぐに片付けた方が良いとされています。ひな人形は子どもの災厄を身代わりとなって守ってくれるため、長い間身近においておかないで早くしまわなければ縁起が悪いと言われています。また「ひな人形の片付けが遅れるとお嫁に行くのが遅くなる」という話は、いつまでも飾っておくと梅雨も近づき、カビの心配もあることから「片付けも満足にできないようではきちんとした女性になれない、良いお嫁さんになれない」という戒めのためとも言われています。

今までは何気なく並べていたのですが、実は並べ方などが地域によって違うらしいです。通常は向かって左にお内裏様(男雛)右にお雛様(女雛)を飾りますが、関西(京都)では向かって右にお内裏様、左にお雛様を飾ります。これは日本では本来、左の方が位が高いとされているからです。昔からの風習が残る関西ではそのように飾ります。一方、大正天皇が即位の際、西洋の文化に習って右に立ったことから(西洋では右高位となります)以降、雛人形もそのように変わっていったようです。現在の結婚式でも新郎は向かって左、新婦は右に座りますよね。知らず知らず習慣でやっていることでも、実はまだまだ意味を知らない事などが多いです。何事も勉強になりますね。