トレーニング理論

こんばんは。水曜日担当の杉浦です。

今日は10月14日で「鉄道の日」です。1872年9月12日(新暦10月14日)、日本初の鉄道が新橋−横浜間で開業したことを記念して、国鉄が「鉄道記念日」と制定しましたが、JR発足後1994年に「鉄道の日」と改称されました。専門学校時代は名古屋まで電車通学でほぼ毎日乗っていましたが、最近は月に1度の研修で乗るぐらいで乗る機会が減ってしまいました。今はプリペイドカードなどで便利になりましたが、降りる時に切符をどこにしまったか探しちゃいますよね。

さて先週のブログでも書きましたが、中日ドラゴンズの山本昌投手が現役を引退されました。テレビ番組の特集を観ていたのですが、歳を重ねるごとに技術は向上していたそうです。それほどトレーニングやフォームなど研究をしてプロのこだわりを持って最後まで投げていたのだと思います。トレーニングをするときに利用している鳥取のワールドウイングというトレーニングジムが紹介されていました。

このジムは、動作を始めるときに掛かる初動負荷を利用して、柔軟で怪我をしにくい筋肉を身につけるためのトレーニングをする環境が揃っているジムで、各界の多くの有名人も愛用されていることでも知られています。病気や怪我などで身体が思うように動かせない人達のリハビリトレーニングとしても効果を発揮するため、アスリートだけでなく一般の方も利用される方が多いようです。

きっと山本昌投手が、これまであまり大きな怪我をすること無く、若さを保ちながら現役を続けてこれたのは、このトレーニングに大きな秘訣があるのでしょう。

初動負荷トレーニングとは、読んで字のごとく初動時(動作の始まるタイミング)に負荷をかけるトレーニングです。スポーツトレーナーで(株)ワールドウィング代表の小山裕史氏が、著書『新トレーニング革命』で発表したしたトレーニング理論です。これをトレーニングに導入する事で、体に柔軟性ができて、体の本来の動きに戻せる事が可能というものです。

『反射の起こるポジションへの身体変化及び、それに伴う重心位置変化等を利用し、主働筋の「弛緩-伸張-短縮」の一連動作を促進させるとともに、その拮抗筋並びに拮抗的に作用する筋の共縮を防ぎながら行う運動』と定義されています。これは専門用語ばかりで難しくて良く分からないですよね。

「動作の最初に負荷をかける」を上手く行うことが、筋肉と神経反射が本来持つ「弛緩-伸張-短縮」という自然のリズムを呼び起こしてくれるそうです。実際のスポーツシーンでは、筋肉は弛緩(ゆるむ)⇒伸張(伸ばされる)⇒短縮(縮む)⇒弛緩(ゆるむ)⇒伸張(伸ばされる)⇒短縮(縮む)⇒・・・という風に、「弛緩-伸張-短縮」を繰り返すことでしなやかで柔軟性に富んだ動きが可能になります。

いわゆる肩に力が入っている、力んでいる状態というのは、この本来のリズムが狂ってしまっているわけです。ポイントは、筋肉がリラックスしながら伸ばされて、そこから切り返しを意識しながら力を入れて筋肉を収縮させ、その後はすーっとまたリラックスすることが大切です。

近年、高齢化する社会の影響もあり、身体の健康に対する関心がかなり増しています。病気や怪我をしない身体を作るには筋力がかなり重要となってくるという考えが普及している中で、トレーニングの重要性も増してきています。特に病気に関しては、一見筋力の強さとは無関係に思われます。 しかし、新陳代謝をはじめ、身体の正常な動作、機能の健全な作動に関しては非常に重要な役割を持つことが一般の方にも広まっており、筋力トレーニングに関心を寄せる高齢者の方が非常に増えているそうです。

しかしながら、どのようなトレーニング法にもメリット・デメリットは付きものです。やはり、いろいろ試してみた中で、自分の目的にあった長期的に続けていけるものを選ぶようにすることが重要でしょう。ぜひ自分に合ったトレーニングを見つけて、元気にしなやかな毎日を過ごしましょう!