花火

 

こんにちは!日曜担当の加藤です。夏といえばみなさんは何を思い浮かべますか?海や祭りなど様々なイベントがありますよね。今回はその中でも花火についてお話しします。

花火大会はなぜ夏に開催されるのか

夏の風物詩・花火は、送り盆の時期に、魂の鎮魂のために打ち上げられたものだといわれています。もともとは送り火として、ご先祖様をお送りするための花火でしたが、いつしか夏の観賞メインのイベントに育って来たんですね。

例えば、現在でも、毎年8月16日に行われる三重県・熊野市の「熊野大花火大会」は先祖供養のために花火を打ち上げしています。250~300年前に始まったとされる伝統的な花火大会です。

花火大会の起源と由来

花火のルーツは、一般的には中国で硝石(火薬製造の基本となる硝酸塩の混合物)が発見され、それを利用したのろしが作られたことだとされています。

のろしとして通信手段として使われた火薬は、武器に使用され、花火の原型の一つである爆竹のようなものが12世紀仲ごろに作られました。

観賞用の花火としては、14世紀後半のイタリア・フィレンツェで、キリスト教の祝祭などに使用されたのが始まりで、ヨーロッパ中に広まっていきました。そして大航海時代には、火薬や花火は世界各地へと広がりを見せました。

日本で花火を初めて見たのは伊達政宗という説や、徳川家康という説があります。

家康が花火を見たのをきっかけに、将軍家をはじめ諸大名の間で花火が流行しました。

そして、江戸の町民にまで広がっていきました。その後、江戸以外にも日本各地に花火は広がり、そして、先祖供養の意味合いやお祭り等で打ち上げられるようになり、現在に至ります。

ぜひ今年の夏は今回お話ししたことを思い出しながら鑑賞してみてください。いつもとは違う感覚で楽しむことができるかもしれません。