みなさん、こんにちは。彩夏です!
今回のお話のテーマは「S字カーブの重要性について」です。
これまで何週にもわたって姿勢のことをお伝えしてきましたが、その中で背骨のS字カーブについてたくさん触れてきました。
そこで今回は、人間の背骨がS字カーブを描く重要性について 一緒に勉強していきましょう!
今まで何度も骨盤の傾きが正しく、背骨が正しいS字カーブを描いていれば、それは正しい姿勢だというお話をしていたと思いますが、そもそも骨盤の傾きや背骨のS字カーブがどのような状態が理想なのか、よく分からないですよね?
今からご説明します!
人間の背骨には、頸椎(首のカーブ)、胸椎(背中のカーブ)、腰椎(腰のカーブ)、その下に仙骨と尾骨があり、背骨全体で ゆるやかな3つのカーブを描いています。
そして、首のカーブは少し前に湾曲(反る)、背中のカーブは やや後ろに弯曲(丸まる)、腰のカーブは前に湾曲(反る)、 骨盤はやや前傾している状態が正しいとされています。
背骨にあるこの3つのカーブのおかげで、人間は体重の10分の1程度の重さがあるとされる自身の重い頭をしっかり支えることができるのです。
また、飛び跳ねたり、普通に歩いたりする際に地面から伝わる頭への衝撃も、この背骨のS字カーブがクッションの役割を果たすことで衝撃を吸収してくれているのです。
このS字カーブが消失している「平背」別名:フラットバック という、以前に説明した不良姿勢がどれだけ身体に負荷をかけているか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
胸椎部分の丸まるカーブが大きくなると猫背、腰椎部分の反るカーブが大きくなると反り腰など、背骨のカーブが大きくなることで不良姿勢が引き起こされ、
反対にこのカーブが全く無くなってしまうと、一見、姿勢はよく 見えるのですが、上記のとおり身体への負荷がかなり大きくなります。
背骨は自分では見えないので、自身の背骨の状態を把握するのは難しいと思いますが、以前にご紹介した正しい姿勢チェック方法を試して
頭・背中・お尻・かかとのどこかが壁から離れていたり、腰と壁の間に手の平1枚以上の隙間があったり、反対に隙間が全く無いというような場合は、背骨のS字カーブが大きくなりすぎているか、背骨のS字カーブが消失している可能性があるので、何度もお伝えしていますが、まずはお家の壁で姿勢のチェックをするところからやってみてくださいね!
では、また来週!